“計測学は変化してきました。そして、これからさらに変化していきます。”  トニ ベンチュラ

トニ ベンチュラ、DATAPIXEL社の創業者兼最高経営責任者(CEO)、欧州マシンビジョン協会(EMVA)、その他の国際標準委員会の執行委員会会員、第14回産業計測国際会議Metromeetを開催し、「欠陥ゼロ製造」について講演。
産業環境における製造企業の競争力は、2つの並行したフローをいかに効率的に管理するかにあります。 一方は、供給、加工、製造および流通の過程における材料および構成部品の物理的なフロー、 他方は、製品サイクルのさまざまな段階(設計、プロトタイプ、生産開始、シリーズ生産)におけるデータ、情報、知識のデジタルフローです。新しく打ち出した欧州再工業化イニシアチブ(ドイツのインダストリー4.0、EU未来の工場)は、物理フローと仮想フローの共同及び同期管理を通じ、産業プロセスの大規模なデジタル化に取り組んでいます。
計測国際会議Metromeetでも度々言及のあった計測4.0は、インダストリー4.0と並行して生み出されました。各産業革命は、それを可能にした道具、および計測方法を同時に発展させてきました。インダストリー1.0は、経験と技術的現実の視点から、製品やプロセスの客観的データを得るため、機械的な計測器の使用が拡大しました。インダストリー 2.0では、量産などの高度な製造工程が導入され、生産性を高めるためにより洗練された測定技術が開発され、製造工程の高性能化に繋がりました。インダストリー3.0は「オートメーション革命」であり、座標測定機のコンセプトは、センサー、エレクトロニクス、メカニック、プログラマブルロジックを組み合わせた自動化要素として登場しました。最後に、インダストリー 4.0は、デジタル技術を利用し、製造業界のデジタル化と仮想化への飛躍を提供しています。計測学のコンセプトは既に変化を遂げてきましたが、これからさらに大きく変化するでしょう。
現在、私たちは、製品と産業製造プロセスの情報取得、分析、統合の方法の根本的な変化の幕開けにあります。計測学は、デジタル工場でより一層統合されたソリューションを提供できなくてはなりません。
人間活動のあらゆる分野に関わる情報通信技術で起こっている変革は、産業界にとっても不可欠です。計測関連の製品とソリューションは、相互接続可能で、知能的な処理能力を持ち、大量のデータを格納して処理する能力を備えていなければなりません。
今後、どの機器でも、社内の他の機器やシステムと相互運用を可能にすることを保証するため、デジタルコンポーネントと交換フォーマットを標準化することが重要な要素となってきます。 従って、Metromeetは、デジタル計測標準化の普及に特に重点を置いており、将来的に見ても、デジタル計測はMetromeetにとって明白な成長領域と言えます。